HYLEにっき

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【DTM】ミックスとマスタリングの違い【マスタリングの定義は自分で決める】

今回はミックスとマスタリングのお話 。

ミックスとマスタリングの大まかな違いと、それぞれの作業への労力の比重について解説します。

 

結論から言いますと、

 

ミックス→各楽器の音量や音質を調整をし、1つの曲にまとめる作業

マスタリング→仕上げ作業(アルバムの場合は各トラックの音量や音質を均一にする作業)

 

という感じ。賛否両論あるかとは思いますが、ミックスへの労力が9だとしたら、マスタリングへの労力は1くらいで良いと私は思っています。

 

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ミックスとは

ミックスは、 各楽器(トラック)の音量や音質の調整をし、1つの曲にまとめる作業になります。各トラックの、

 

・ボリューム

・コンプレッサー

・EQ

・リバーブ

・ディレイ

・ディストーション

 

 

などでトラックを整え、装飾していく作業もミックスの作業になります。ボーカルのピッチ補正もミックス作業に含まれます。

 

マスタリングとは

マスタリングとは、ミックスで作ったデータをWAVに書き出し(2mixと呼ぶ)

その2mixのデータを

 

・ボリューム

・EQ

・コンプレッサー

 

 

などで仕上げていく作業になります。アルバムの場合、バラバラの各2mixのデータの音量や音質を均一にする作業になります。

 

複数曲を1つのアルバムに収める場合、2mixのデータだけだと、音量や音質にばらつきが出てしまうためです。

 

アルバムを聴いている人が、途中で「うわ!急に音量大きくなった!」とかってならないようにするためです。

 

ミックスとマスタリングの違い

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昔は、

 

マスタリング=アルバムで曲ごとに音量のばらつきが出ないよう調整

 

という概念が一般的だったんですが、最近ではちょっと考え方が変わってきてるのかな、と。

 

・最後のツヤ出し的な仕上げ作業

・ミックスの延長

・音圧をぐっと稼ぐ手段

 

 

のことをマスタリングと言う場合もあります。

 

ミックスは感性でOK、マスタリングはいろんな再生環境でもベストな状態で聞けるようにする作業…みたいに解説しているYouTubeやブログやらがあるんです

 

が!

 

私がスタジオでミックスの作業現場にいた時、普通にミックスの段階で様々な再生環境でもベストな状態になるよう何時間も作業してたけどな…??

 

 

まあ最近は人によって細かい定義は異なっている、てのが唯一はっきり言えるのかな…。

 

私の中でマスタリングは、

 

1,アルバムの曲を揃える作業

2,最後の最後のツヤ出し

 

くらいの概念です。ミックスでできないことは無いとすら思ってます。マスタリングはあくまでツヤ出ししやすいからやってる、的な。

 

ミックス9、マスタリング1の労力で良いと思う(私は)

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せっかくミックスがんばったのに、マスタリングで大幅に手を加えると、

ミックスでやったことが全て無に帰すと思うんですよ。

 

しかも、いくらマスタリングで綺麗にしようとしたって、ミックスがゴミだったら良い音源にはまずなりません。

 

 

マスタリングで作業中「全然うまくいかないー」と迷子になったら

①一度プラグインとか抜いて2ミックス読み込み直して、まっさらにして最初からやり直す
②それでもうまくいかないならミックス段階に戻る

ってのを意識してます
💩ミックスをいくらマスタリングで綺麗にしようとしても💩💩 

 

これは個人的な意見ですが、私はミックス9、マスタリング1くらいの労力で良いとすら思ってます。

 

私が体験したビクタースタジオでのマスタリング

時間的にも、ほんとミックス9マスタリング1くらいの比率で良いと思ってる。

 

実際、メジャーリリースのマスタリングでビクタースタジオ行ったときも、ミックスの時間9だとしたらマスタリングの時間1って感じでした。速攻終わった。

このときのミックスは私だったけど、普通にスタジオでエンジニアさんがミックスする時間と比べて。最近私のことを知った方は知らないかと思うので説明すると、私は昔ビクター系列の事務所にいてビクタースタジオでレコーディングしてたんですが楽曲提供したもの以外は世に出ることなくお蔵入りになりまあクビになった人間でございます😉)

 

どこもそんな感じなんじゃないでしょうか…?まあマスタリングに関してはビクタースタジオでしか立ち会ったことがないので詳しいことはよくわかりませんが。

 

レコーディング〜ミックスの立ち会いのつもりでマスタリングの立ち会いに行ったらあっさり終わってびっくりしました。

 

 

ミックス重視派の有名なエンジニアたち

 

SiaなどのミキシングをしているエンジニアのYoad Nevoさんは、マスタリングについて以下のように語っております。

ミキシング/マスタリング・エンジニアのYoad Nevo(Sia、Pet Shop Boys)は、「2-3 dB以上のEQが必要な場合は、おそらくミキシング段階で何か間違いを犯してしまっている。その場合、問題のある周波数をリミックスする必要があると認識しなければならない。」とコメントしています。

出典:マスタリングEQのタメになるTips10選 | Media Integration, Inc.

 

 

椎名林檎さん等のミックスをしている有名なエンジニア、井上うにさんも、椎名林檎さんの最新アルバムではほとんどマスタリングはしてないとおっしゃられております。

 

スタジオでのミックス段階で椎名さんがOKを出した音源に近づけたい、マスタリングでミックス段階と同じようにEQやコンプレッサーを使うとおかしなことになる、と。

 

詳しく知りたい方はサンレコ7月号(2019)を読んでみては。

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やっぱり、曲を並べた時やマスタリングの段階で大幅に変更したいと思ったら、ミックス段階に戻るしか無いと思うんですよね。

 

まとめ:マスタリングの定義は人によって微妙に違ってくる

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まあ、一言で言えば、マスタリングは仕上げ作業、というのが正解なのですが、最近ではマスタリングの定義は人によって微妙に違ってくる、てのが答えかと。

ミックスとマスタリング、各作業でどのような違いを出すのかは完全に人による、という感じ。作業が違えばもちろん定義も変わってきますよね。

 

もちろんマスタリングで大幅に改変する、って人も居ていいかと思います。

 

自分なりのミックス・マスタリングの違いを定義をはっきり持って目的を持って作業すればいいんじゃないでしょうか。