【Cubase】グループチャンネルとVCAフェーダーの根本的な違い

 グループチャンネルとVCAフェーダー、どちらもボリュームやらEQ,エフェクトをまとめて処理できる!と話題ですがいまいち違いがわからない。同じことができるならどっちもいらないやんけ紛らわしい、とお思いになった方も多いでしょう。というか私はそう思っておりました。

今回やっと自分なりに理解できたのでグループチャンネルとVCAフェーダーの違いをご紹介いたします。

 

 

グループチャンネルとVCAフェーダーの違い

まあできることは基本的に同じようなものなんですが、わかりやすく言うと処理する場所が違うっていうのが最大の違いかなあと。

 

グループチャンネルは、1つにまとめてから処理するのに対し

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VCAチャンネルは、直接トラックを処理することができます。

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そもそもVCAフェーダーは「リンクグループ」の機能の一種

そもそも、VCAフェーダーにはインサートエフェクトやセンドエフェクトを挿すとこもできないしEQをいじることもできません。

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VCAフェーダー自体は単純にボリュームとその他簡単な機能(ソロ、ミュートとか)を連動して処理するだけなんですよね。

でもエフェクターとかEQとかまとめて処理できるって色んなサイトに書いてあるよ!ってお思いの方も多いでしょう。はい、VCAフェーダーを作ると、エフェクターとかEQとかもまとめて処理することが可能になります。なんでかってーと、VCAフェーダーを作ると、リンクグループが発動してトラック同士が連動するからです。

 

リンクグループが発動すると、各トラックが手を取り合って連動する感じになります。

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んで、リンクグループで何を連動させるか、させないかを自分で選ぶことができるので各エフェクターやらなんやらをまとめて処理することができる、ってことになるんですね。

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グループチャンネルのデメリット

グループチャンネルは、1つにまとめてから処理するので、グループチャンネルからトラックを抜くと、もちろんグループチャンネルで設定したエフェクトやらなんやらは保持されません。まっさらなトラックとなります。

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この図で言うところのBusに通る前の状態に戻るってわけですね。

 

それに対し、VCAフェーダーは、直接トラックを処理するのでVCAフェーダーからトラックを抜いてもVCAフェーダーで行った処理は保持することができます。

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がしかし、↑の画像では「いいえ」を選べばVCAフェーダーはグループチャンネルのように、処理を保持しないことも可能なんですよね。じゃあVCAフェーダーだけでええやんけグループチャンネルいらないやんけという話になりますが、グループチャンネルにはグループチャンネルのいいところがあります。

 

グループチャンネルのいいところ

例えば

新しくまとめてエフェクトをかけたい!となったとき、VCAフェーダーの場合はいちいち各トラックにエフェクトを挿さねばなりません。

VCAフェーダーはそもそもただのボリューム(と、その他超簡単な機能)をまとめて処理するフェーダーってだけでリンクグループの一種。そしてリンクグループは連動するって概念なのでVCAフェーダーに何かを挿すとかはできません。

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インサートエフェクトもセンドエフェクトも挿せない。EQも無い。

 

それに対しグループチャンネルは一箇所にまとめた場所にエフェクトを挿せばいい、という概念なのでまとめて新たにエフェクトをかけたいときはグループチャンネルが簡単、という話になります。

 

反対に、既に各トラックに同じ場所、エフェクターが挿さっている場合は、リンクグループの設定で連動させればいいだけなのでこっちはこっちでメリットもあります。

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実際どうやって使い分けするのがいいのか

じゃあ、実際どうやって使い分けするのがいいのかってなりますよね。

 

ざっくりおすすめの使い方紹介すると、

 

グループチャンネル

・レコーディングの時

・複数トラックにまとめて新たにエフェクターを挿したい時

・複数トラックに全く同じ設定のエフェクターをかけたい時

 

VCAフェーダー

・トラックのそれぞれの設定を保持したまままとめて処理したい時

・既に各トラックに同じエフェクターが挿さっててまとめて処理したい場合

・VCAフェーダーで行った処理を保持したい時

 

がいいんじゃないかなあ。

ん?分かり辛い?ならさらに超ざっくりわかりやすくおすすめの使い方を紹介すると、

 

グループチャンネル→レコーディング

VCAフェーダー→ミックス

 

って感じ。

気軽にグループにトラックを入れたり出したりできるグループチャンネルはミックスよりレコーディングの時に便利なんじゃないかなーって思います。反対に、ミックスの時は基本VCAフェーダー使ってればいいんじゃないでしょうか?だってミックスで、複数トラックに全く同じエフェクターを同じ分量だけかける、全く同じEQにする、みたいなことってあんま無いし…(私の場合は)同じ処理するなら同じトラックにしとるわ、って思っちゃうんですよね。

 

そもそもグループチャンネルやリンクグループはかぶって設定できないです。例えば、

グループ1:ボーカルとコーラス

グループ2:ボーカルとピアノ

みたいなことができないってことです。

ってことは、常に細かくいろんな音と比較したりバランスを取る必要があるミックス時はVCAフェーダー1択なんじゃないかなあと思います。

一度グループに入れてから出すとまっさらなトラックに戻ってしまうグループチャンネルはちょっと不便ですよね。

 

(おまけ)VCAフェーダーの最大のメリット

まあ、状況によってグループチャンネルとVCAフェーダー(というかリンクグループ)は使い分けとけばいいと思います。

最後にわかりやすくVCAフェーダーの超絶すばらしいメリットを書いておきますね。

私が、VCAフェーダーの最大のメリットだなーと感じるのが、オートメーションを保持したままの処理が可能という点。よくわからん人は画像で見たほうが早いですね。

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こんな感じで、オートメーションを書き直すことなくボリュームフェーダーを操れます。グループ化しなくても、変化させたいトラックだけにVCAフェーダーを追加すればわざわざオートメーション書き直さなくていい、みたいな使い方もできます。

 

 

最後に謝っときますけど超絶汚い字ですいませんでした〜。